手足 口 病 軽い 写真。 手足口病について

手足口病に大人が感染すると?【症状を画像で】家族総倒れ

手足 口 病 軽い 写真

2014年10月17日改訂 手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。 本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。 基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。 2014年10月17日改訂 手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。 本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。 基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。 疫学 本疾患は4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られる疾患であり、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行的発生がみられることがある。 また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くなく、男子に多い傾向が見られる。 感染症発生動向調査によると、国内における手足口病流行のピークは夏季であるが、秋から冬にかけても多少の発生が見られる。 2000年以降では、EV71が2000年、2003年、2006年および2010年に流行し、CA16は2002年、2008年および2011年に流行した。 2011年と2013年はCA6による手足口病の大きな流行が見られた 図1。 手足口病の年別週別の定点あたり報告数(2014年10月15日現在) 1997年4~6月にマレーシア・サラワクでは手足口病の大流行が見られ、急速な経過で死亡する例が30例以上報告された。 1998年2月頃より台湾において手足口病が増加し、5月をピークとする大流行となった。 手足口病に関連する髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)などが相次ぎ、EV71が分離され、12月までに台湾全土で死亡が78例と報告された。 この時期から、東アジア地域を中心として、多数の死亡例を伴う大規模な手足口病流行が断続的に発生している。 近年では中国(2008~2010年、2010年は死亡例905例)やベトナム(2011年)で死亡例が報告されている()。 国内においては1997年大阪で、HFMDの発生状況は例年をやや下回る程度であったが、手足口病あるいはEV71感染と関連が濃厚な小児の死亡例が3例報告された。 3例ともに急性脳炎と肺水腫が認められた。 その後、2000年6~8月に兵庫県で脳炎による死亡例を含むHFMDの流行がみられ、EV71が検出されている2。 病原体 CA16、EV71、さらにCA6などのエンテロウイルス A群エンテロウイルス, Enterovirus A が病因となる。 ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。 便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。 腸管で増殖したウイルスがウイルス血症後中枢神経系(特にEV71)に到達する と、中枢神経症状を起こしうる。 いちど手足口病を発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによる手足口病を起こすことは免れない。 臨床症状 通常のCA16およびEV71による手足口では3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する(図2)。 時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。 口腔粘膜では小潰瘍を形成することもある。 通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成することはない。 稀には幼児を中心とした髄膜炎、小脳失調症、AFP、脳炎などの中枢神経系合 併症を生ずることもある。 特に、EV71による場合には、中枢神経系合併症に注意する必要がある。 近年のアジア地域における重症例の多くは、EV71急性脳炎に伴う中枢神経合併症によるものと考えられている1)。 手足口病における水疱性発疹 近年のコクサッキーA6による手足口病では、従来のHFMDと発疹の出現部位が異なり、水疱は扁平で臍窩を認め、これまでより大きいこと3 や、手足口病発症後、数週間後に爪脱落が起こる症例 爪甲脱落症 が報告されてい る4。 病原診断 通常は臨床的になされることが多く、水疱性発疹の性状、分布が重要であり、季節や周囲での流行状況などが参考となる。 鑑別診断としては、口腔内水疱についてはヘルパンギーナ、ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎、アフタ性口内炎などが挙げられる。 手足の発疹に関しては、水痘の初期疹、ストロフルス、伝染性軟疣腫(水いぼ)などが鑑別の対象となる。 病原診断としてはウイルス分離・検出が重要である。 その場合、臨床材料として水疱内容物、咽頭拭い液、便、直腸拭い液などが用いられる。 血清診断は補助的であるが、行う場合には、エンテロウイルス間での交差反応がない中和抗体の測定が勧められる。 急性期と回復期の血清で4倍以上の抗体価上昇により診断する。 治療・予防 特異的な治療法はない。 抗生剤の投与は意味がなく、合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。 発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、通常は外用薬として副腎皮質ステロイド剤は用いない。 口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔らかめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。 経口補液などで水分を少量頻回に与えるよう努める。 ときには経静脈的補液も必要となる。 発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。 しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。 ステイロイドの多用が症状を悪化させることが示唆されている。 予防としては有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などは重要である。 患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。 なお、重症例が多く報告されている台湾および中国を中心としたアジア諸国では、実用化を目指したEV71(手足口病)ワクチン開発が進められている。 感染症法における取り扱い 手足口病は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。 報告のための基準は以下の通りとなっている。 手のひら、足底または足背、口腔粘膜に出現する2~5mm程度の水疱• 水疱は痂皮を形成せずに治癒• 学校保健法での取り扱い 手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。 主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。 本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。 通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。 【文献】• 手足口病 2002 ~2011年.病原微生物月報.Vol. 33 No. 3, 2012• 吉田茂 他.エンテロウイルス71による脳炎および中枢神経合併症について.病原微生物月報.Vol. 28 No. 12, 2007• 32 No. 8, 2011• 32 No11, 2011.

次の

手足口病|写真で見る「子どもの病気」

手足 口 病 軽い 写真

Sponsored Link 大人の手足口病の初期症状は? 大人の手足口病は、まず 初期症状として水疱(水ぶくれ)が現れます。 病気の名前の通り、手や足、口の中に水疱が出来ますが、体などの他の部位に水疱が出来ることはありません。 水疱が出来やすい部位は、手のひら、足の裏、口の中全般ですね。 特に口の中は唇の裏から喉の奥、舌の付け根などにも水疱が現れる場合があります。 初期症状として 発熱が出る場合もあるのですが、およそ3人に1人出るかどうかといったところですので、人によるところが大きいと言えるでしょう。 また、水疱が出るより前に痛みやかゆみを感じる場合もありますので、 喉の痛みや口の中のかゆみなどにも注意をすると良いですね。 Sponsored Link 大人の手足口病の症状や経過について 大人の手足口病で出てくる症状は、基本的には子供とほとんど同じと考えておきましょう。 ただ、 子供に比べると症状はひどいことが多く、微熱で済むところが高熱になったり、口の中の痛みが激しいといったことが少なくありません。 初期症状も含め、大人の手足口病でよく現れる症状は以下の通りです。 手・足・口の中の水疱• 口の中や喉の痛み• かゆみ(口の中が多い)• 発熱(高熱になることが多い)• 体のだるさ• 口内炎(口の中の水疱が割れることによる)• 食欲低下 初期症状の時にもお話した通り、 手足口病で必ず出る症状は手足や口の中の水疱です。 大人の場合はこの水疱による症状がひどいケースが多く、水疱が潰れて出来る口内炎が原因で口の中や喉にひどい痛みを感じることも少なくありません。 口内炎による痛みは、多くの場合3~5日目あたりにピークを迎えます。 症状がひどい間は口に物を入れるだけでも激痛が走り、食事もままならないといった状態になりがちですね。 また、 足に水疱が出来た場合は、体重がかかって痛い、こすれて痛いといったことも多いです。 その他、大人の手足口病では高熱も合わせて出てくることが多いですね。 熱が出るのは3人に1人といったところですが、 いざ発熱することになると高熱になりやすいと考えておきましょう。 大人の手足口病のその他の症状 上に書いたもの以外の症状として、 下痢や嘔吐、頭痛、筋肉痛、悪寒などの症状が現れる場合もあります。 下痢や嘔吐などはまれな症状ですが、ウイルスが胃腸にも感染した場合に起こることがありますので、一応注意しておきましょう。 あとは指などに発疹が出た場合、 発症から1~2ヶ月後になって爪がはがれることも少なくありません。 爪がはがれると聞くとゾッとしますが、さほど痛みなどはなく、新しい爪も自然に生えてきますので、それほど心配はしなくても大丈夫です。 手足口病の経過について 症状の大まかな経過としては、 発熱は発症から2~3日、水疱や口内炎は発症から7~10日ほど続くと考えておきましょう。 発熱と水疱はほぼ同時、もしくは水疱が少し遅れて現れ始めますが、 口内炎は水疱が潰れて出来るため、2~3日遅れて熱が下がる頃に出てくることが多いです。 口内炎が出始めてからは、口の中や喉の激痛が出てきます。 おそらく口内炎がひどくなる前も喉の痛みは多少あったかと思うのですが、 ここで出てくる痛みはこれまでとは比較になりません。 口内炎による痛みのピークは発症から3~5日目あたりで、あまりに痛いので食事を口に入れるのも辛い状態が続きます。 そして、 発症から6日目あたりから徐々に口の中や喉の痛みが軽くなっていき、7~10日あたりで痛みがほぼ落ち着くといった経過をたどることが多いですね。 最終的に、水疱や口内炎が枯れた段階で完治と言えるでしょう。 ただ、経過や現れる症状は人によっても変わってきますので、必ずしも同じような経過をたどるとは限りません。 ここに書いた内容は、あくまで参考程度として読むようにしてください。 大人の手足口病の治療法と対処法について 手足口病には、いわゆる特効薬のようなものを使った治療方法はありません。 そのため、一般的な風邪などと同じで、症状を緩和する 「対症療法」が中心に行われています。 大人の手足口病で言えば、 高熱に対する解熱剤、痛みに対する鎮痛剤、かゆみに対するかゆみ止めなどですね。 つまり、 治療はあくまで自然に治るのに任せる形で、症状がひどい時だけ薬に頼るというイメージを持っておけば良いでしょう。 ただ、自然治癒するとは言っても、早く治すためには適切な対処法を行う必要があります。 自宅で対処する際には、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。 水分補給を行いつつ休養する• 口内炎による痛みがひどい場合も食事を食べる• イソジンでうがいをして喉を消毒する 1. 水分補給を行いつつ休養する 大人の手足口病は、症状が重症化しやすいことで知られています。 下手に動いて免疫力を落としてしまうと悪化の危険性がありますので、 まずはしっかりと休むようにしましょう。 会社や仕事のことが気になる方もいるかもしれませんが、下手に出勤しても辛い上に周囲の人にうつしてしまう可能性がありますから、止めておいた方が無難です。 また、熱や下痢といった症状が出た場合には脱水症状を起こすことがありますので、 水分補給もこまめに行うようにしましょう。 飲み物は塩分も合わせて補給できる 「経口補水液OS-1」がおすすめです。 他の病気になった際にも使えますので、まとめて購入しておくと便利ですね。 口内炎による痛みがひどい場合も食事を食べる 口内炎による痛みがひどい場合、何かを口の中に入れるだけでも激痛が走るので、どうしても食欲低下を起こしてしまいがちですよね。 ただ、 痛みがひどいからといって食事を食べないでいると、栄養が足りずなかなか口内炎が治らないといったことにもなりかねません。 ですので、 口内炎がひどい期間でも出来るだけ食事は食べるようにしましょう。 熱いものや塩味のあるもの、酸味のあるもの、香辛料の入ったものなどは痛みがひどくなりますので、 冷ましたおかゆやうどん、たまご豆腐など、のど越しが良く柔らかい食べ物がおすすめです。 のど越しの良いものですら厳しい場合は、 冷やしたプリンやコーヒーゼリー、アイスクリームなどが食べやすいことが多いです。 多少冷えているものの方が痛みを鈍感にしてくれますので、どうにも食べるのが辛い場合には試してみると良いでしょう。 イソジンでうがいをして喉を消毒する イソジンには殺菌作用があるので、口の中や喉の口内炎に効果的です。 余計な菌が繁殖しないようにしてくれますので、 雑菌が入って口内炎が悪化してしまうのを防ぐ働きがあると言えるでしょう。 ただ、イソジンはあくまで殺菌消毒用のうがい薬であって、ネット上でよく書かれているような 口内炎の痛みを直接抑える効果はありません。 口内炎が悪化しなければ治りも早いので、結果的に痛みが少なく済むことはありますが、痛みを抑える保証があるわけではないことを覚えておいてくださいね。 また、口内炎にイソジンを使うのは、いわば傷口を消毒するようなものですから、 人によっては強くしみる場合があります。 口の中は元々雑菌が繁殖しにくい場所ですから、ひどくしみるのであれば無理にイソジンを使う必要はないでしょう。 Sponsored Link 大人の手足口病で仕事は出勤停止になる? 手足口病はうつる病気ではあるものの、特に会社を出勤停止になるような病気ではありません。 そのため、一般的には 症状がある程度落ち着けば仕事に出勤しても問題ないと言えるでしょう。 具体的には、 熱が下がって1~2日経過しており、食事が食べられる状態であれば出勤しても大丈夫ですね。 大人の場合、水疱や口内炎が多少残っていても感染する可能性は低いですから、 手洗いやうがい、マスクの着用といった感染予防対策をしておけば感染のリスクも高くありません。 ただ、 子供と直接関わる保育士などの仕事の場合は注意が必要です。 子供は手足口病のウイルスに免疫を持っていないことが多いので、感染を広げないように水疱や口内炎が枯れて跡になる程度まで待ってから仕事を再開した方が良いでしょう。 手足口病の感染期間や感染経路、予防法については、以下の記事で詳しくお話していますので合わせて読んでおいてくださいね。 感染率は低いとはいえ、大人から大人に感染することもありますから、軽い症状であっても無理に仕事に出勤しないよう注意してくださいね。 また、発熱や痛みなどの症状がひどい場合には、必要な薬を処方してもらうためにも 一度病院を受診しておくことをおすすめします。 何科に行くか迷ったときは 「内科」を受診すると良いでしょう。 なお、妊婦が手足口病に感染した場合については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてくださいね。

次の

大人も要注意? 深刻化する手足口病とは?

手足 口 病 軽い 写真

2014年10月17日改訂 手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。 本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。 基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。 2014年10月17日改訂 手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。 本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。 基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。 疫学 本疾患は4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られる疾患であり、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行的発生がみられることがある。 また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くなく、男子に多い傾向が見られる。 感染症発生動向調査によると、国内における手足口病流行のピークは夏季であるが、秋から冬にかけても多少の発生が見られる。 2000年以降では、EV71が2000年、2003年、2006年および2010年に流行し、CA16は2002年、2008年および2011年に流行した。 2011年と2013年はCA6による手足口病の大きな流行が見られた 図1。 手足口病の年別週別の定点あたり報告数(2014年10月15日現在) 1997年4~6月にマレーシア・サラワクでは手足口病の大流行が見られ、急速な経過で死亡する例が30例以上報告された。 1998年2月頃より台湾において手足口病が増加し、5月をピークとする大流行となった。 手足口病に関連する髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)などが相次ぎ、EV71が分離され、12月までに台湾全土で死亡が78例と報告された。 この時期から、東アジア地域を中心として、多数の死亡例を伴う大規模な手足口病流行が断続的に発生している。 近年では中国(2008~2010年、2010年は死亡例905例)やベトナム(2011年)で死亡例が報告されている()。 国内においては1997年大阪で、HFMDの発生状況は例年をやや下回る程度であったが、手足口病あるいはEV71感染と関連が濃厚な小児の死亡例が3例報告された。 3例ともに急性脳炎と肺水腫が認められた。 その後、2000年6~8月に兵庫県で脳炎による死亡例を含むHFMDの流行がみられ、EV71が検出されている2。 病原体 CA16、EV71、さらにCA6などのエンテロウイルス A群エンテロウイルス, Enterovirus A が病因となる。 ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。 便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。 腸管で増殖したウイルスがウイルス血症後中枢神経系(特にEV71)に到達する と、中枢神経症状を起こしうる。 いちど手足口病を発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによる手足口病を起こすことは免れない。 臨床症状 通常のCA16およびEV71による手足口では3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する(図2)。 時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。 口腔粘膜では小潰瘍を形成することもある。 通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成することはない。 稀には幼児を中心とした髄膜炎、小脳失調症、AFP、脳炎などの中枢神経系合 併症を生ずることもある。 特に、EV71による場合には、中枢神経系合併症に注意する必要がある。 近年のアジア地域における重症例の多くは、EV71急性脳炎に伴う中枢神経合併症によるものと考えられている1)。 手足口病における水疱性発疹 近年のコクサッキーA6による手足口病では、従来のHFMDと発疹の出現部位が異なり、水疱は扁平で臍窩を認め、これまでより大きいこと3 や、手足口病発症後、数週間後に爪脱落が起こる症例 爪甲脱落症 が報告されてい る4。 病原診断 通常は臨床的になされることが多く、水疱性発疹の性状、分布が重要であり、季節や周囲での流行状況などが参考となる。 鑑別診断としては、口腔内水疱についてはヘルパンギーナ、ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎、アフタ性口内炎などが挙げられる。 手足の発疹に関しては、水痘の初期疹、ストロフルス、伝染性軟疣腫(水いぼ)などが鑑別の対象となる。 病原診断としてはウイルス分離・検出が重要である。 その場合、臨床材料として水疱内容物、咽頭拭い液、便、直腸拭い液などが用いられる。 血清診断は補助的であるが、行う場合には、エンテロウイルス間での交差反応がない中和抗体の測定が勧められる。 急性期と回復期の血清で4倍以上の抗体価上昇により診断する。 治療・予防 特異的な治療法はない。 抗生剤の投与は意味がなく、合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。 発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、通常は外用薬として副腎皮質ステロイド剤は用いない。 口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔らかめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。 経口補液などで水分を少量頻回に与えるよう努める。 ときには経静脈的補液も必要となる。 発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。 しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。 ステイロイドの多用が症状を悪化させることが示唆されている。 予防としては有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などは重要である。 患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。 なお、重症例が多く報告されている台湾および中国を中心としたアジア諸国では、実用化を目指したEV71(手足口病)ワクチン開発が進められている。 感染症法における取り扱い 手足口病は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。 報告のための基準は以下の通りとなっている。 手のひら、足底または足背、口腔粘膜に出現する2~5mm程度の水疱• 水疱は痂皮を形成せずに治癒• 学校保健法での取り扱い 手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。 主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。 本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。 通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。 【文献】• 手足口病 2002 ~2011年.病原微生物月報.Vol. 33 No. 3, 2012• 吉田茂 他.エンテロウイルス71による脳炎および中枢神経合併症について.病原微生物月報.Vol. 28 No. 12, 2007• 32 No. 8, 2011• 32 No11, 2011.

次の