雪のいと高う降りたるを 品詞分解。 『枕草子』 本文・現代語訳3 日記的章段

雪のいと高う降りたるを 現代語訳・品詞分解・読み方

雪のいと高う降りたるを 品詞分解

雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子参らせて、炭櫃に火おこして、物語などして 雪がたいそう高く降り積もっているのに、いつもと違って御格子を下ろし申しあげて、角火鉢に火をおこして、話などして 雪 … 名詞 の … 格助詞 いと … 副詞 高う … ク活用の形容詞「高し」連用形(音便) 降り … 四段活用の動詞「降る」連用形 たる … 存続の助動詞「たり」連体形 を … 接続助詞 例 … 名詞 なら … 断定の助動詞「なり」未然形 ず … 打消の助動詞「ず」連用形 御格子 … 名詞 参り … 四段活用の動詞「参る」連用形 て … 接続助詞 炭櫃 … 名詞 に … 格助詞 火 … 名詞 おこし … 四段活用の動詞「おこす」連用形 て … 接続助詞 物語 … 名詞 など … 副助詞 し … サ行変格活用の動詞「す」連用形 て … 接続助詞 集まり候ふに、「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ。 」と仰せらるれば、 集まってお仕えしていると、「少納言よ、香炉峰の雪は、どのようでしょう。 」とおっしゃるので、 集まり … 四段活用の動詞「集まる」連用形 候ふ … 四段活用の動詞「候ふ」連体形 に … 接続助詞 少納言 … 名詞 よ … 間投助詞 香炉峰 … 名詞 の … 格助詞 雪 … 名詞 いかなら … ナリ活用の形容動詞「いかなり」未然形 む … 推量の助動詞「む」終止形 と … 格助詞 仰せ … 下二段活用の動詞「仰す」未然形 らるれ … 尊敬の助動詞「らる」已然形 ば … 接続助詞 御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせ給ふ。 御格子を上げさせて、御簾を高く巻き上げたところ、お笑いになる。 御格子 … 名詞 上げ … 下二段活用の動詞「上ぐ」未然形 させ … 使役の助動詞「さす」連用形 て … 接続助詞 御簾 … 名詞 を … 格助詞 高く … ク活用の形容詞「高し」連用形 上げ … 上二段活用の動詞「上ぐ」連用形 たれ … 完了の助動詞「たり」已然形 ば … 接続助詞 笑は … 四段活用の動詞「笑ふ」未然形 せ … 尊敬の助動詞「す」連用形 給ふ … 四段活用の尊敬の補助動詞「給ふ」終止形 人々も「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそ寄らざりつれ。 人々も、「そのようなことは知り、歌などにまで歌うけれど、思いもよらなかったわ。 人々 … 名詞 も … 係助詞 さる … 連体詞 こと … 名詞 は … 係助詞 知り … 四段活用の動詞「知る」連用形 歌 … 名詞 など … 副助詞 に … 格助詞 さへ … 副助詞 歌へ … 四段活用の動詞「歌ふ」已然形 ど … 接続助詞 思ひ … 四段活用の動詞「思ふ」連用形 こそ … 係助詞(結び:つれ) 寄ら … 四段活用の動詞「寄る」未然形 ざり … 打消の助動詞「ず」連用形 つれ … 完了の助動詞「つ」已然形 なほこの宮の人には、さべきなめり。 」と言ふ。 やはりこの中宮様にお仕えする人としては、ふさわしい人のようね。 」と言う。

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高等学校国語総合/枕草子

雪のいと高う降りたるを 品詞分解

雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子参らせて、炭櫃に火おこして、物語などして 雪がたいそう高く降り積もっているのに、いつもと違って御格子を下ろし申しあげて、角火鉢に火をおこして、話などして 雪 … 名詞 の … 格助詞 いと … 副詞 高う … ク活用の形容詞「高し」連用形(音便) 降り … 四段活用の動詞「降る」連用形 たる … 存続の助動詞「たり」連体形 を … 接続助詞 例 … 名詞 なら … 断定の助動詞「なり」未然形 ず … 打消の助動詞「ず」連用形 御格子 … 名詞 参り … 四段活用の動詞「参る」連用形 て … 接続助詞 炭櫃 … 名詞 に … 格助詞 火 … 名詞 おこし … 四段活用の動詞「おこす」連用形 て … 接続助詞 物語 … 名詞 など … 副助詞 し … サ行変格活用の動詞「す」連用形 て … 接続助詞 集まり候ふに、「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ。 」と仰せらるれば、 集まってお仕えしていると、「少納言よ、香炉峰の雪は、どのようでしょう。 」とおっしゃるので、 集まり … 四段活用の動詞「集まる」連用形 候ふ … 四段活用の動詞「候ふ」連体形 に … 接続助詞 少納言 … 名詞 よ … 間投助詞 香炉峰 … 名詞 の … 格助詞 雪 … 名詞 いかなら … ナリ活用の形容動詞「いかなり」未然形 む … 推量の助動詞「む」終止形 と … 格助詞 仰せ … 下二段活用の動詞「仰す」未然形 らるれ … 尊敬の助動詞「らる」已然形 ば … 接続助詞 御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせ給ふ。 御格子を上げさせて、御簾を高く巻き上げたところ、お笑いになる。 御格子 … 名詞 上げ … 下二段活用の動詞「上ぐ」未然形 させ … 使役の助動詞「さす」連用形 て … 接続助詞 御簾 … 名詞 を … 格助詞 高く … ク活用の形容詞「高し」連用形 上げ … 上二段活用の動詞「上ぐ」連用形 たれ … 完了の助動詞「たり」已然形 ば … 接続助詞 笑は … 四段活用の動詞「笑ふ」未然形 せ … 尊敬の助動詞「す」連用形 給ふ … 四段活用の尊敬の補助動詞「給ふ」終止形 人々も「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそ寄らざりつれ。 人々も、「そのようなことは知り、歌などにまで歌うけれど、思いもよらなかったわ。 人々 … 名詞 も … 係助詞 さる … 連体詞 こと … 名詞 は … 係助詞 知り … 四段活用の動詞「知る」連用形 歌 … 名詞 など … 副助詞 に … 格助詞 さへ … 副助詞 歌へ … 四段活用の動詞「歌ふ」已然形 ど … 接続助詞 思ひ … 四段活用の動詞「思ふ」連用形 こそ … 係助詞(結び:つれ) 寄ら … 四段活用の動詞「寄る」未然形 ざり … 打消の助動詞「ず」連用形 つれ … 完了の助動詞「つ」已然形 なほこの宮の人には、さべきなめり。 」と言ふ。 やはりこの中宮様にお仕えする人としては、ふさわしい人のようね。 」と言う。

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雪のいと高う降りたるを 現代語訳・品詞分解・原文

雪のいと高う降りたるを 品詞分解

『枕草子』の現代語訳:101 『枕草子』の現代語訳:101 清少納言(康保3年頃(966年頃)~万寿2年頃(1025年頃))が平安時代中期に書いた 『枕草子(まくらのそうし)』の古文と現代語訳(意訳)を掲載していきます。 『枕草子』は中宮定子に仕えていた女房・清少納言が書いたとされる日本最古の女流随筆文学(エッセイ文学)で、清少納言の自然や生活、人間関係、文化様式に対する繊細で鋭い観察眼・発想力が反映された作品になっています。 このウェブページでは、『枕草子』の『雪のいと高うはあらで、薄らかに降りたるなどは、いとこそをかしけれ~』の部分の原文・現代語訳を紹介します。 参考文献 石田穣二『枕草子 上・下巻』(角川ソフィア文庫),『枕草子』(角川ソフィア文庫・ビギナーズクラシック),上坂信男,神作光一など『枕草子 上・中・下巻』(講談社学術文庫) スポンサーリンク [古文・原文] 176段 雪のいと高うはあらで、薄らかに降りたるなどは、いとこそをかしけれ。 また、雪のいと高う降り積りたる夕暮より、端近う、同じ心なる人、二、三人ばかり、火桶(ひおけ)を中に据ゑて物語などするほどに、暗うなりぬれど、こなたには火もともさぬに、大かたの雪の光いと白う見えたるに、火箸(ひばし)して灰など掻きすさみて、あはれなるもをかしきも言ひあはせたるこそ、をかしけれ。 宵もや過ぎぬらむと思ふほどに、沓(くつ)の音近う聞ゆれば、怪しと、見出したるに、時々、かやうの折におぼえなく見ゆる人なりけり。 「今日の雪を、いかにと思ひやりきこえながら、なでふ事に障りて、その所に暮しつる」など言ふ。 「今日来む」などやうの筋をぞ言ふらむかし。 昼ありつる事どもなどうちはじめて、よろづの事を言ふ。 円座(わらふだ)ばかりさし出でたれど、片つ方の足は下ながらあるに、鐘の音なども聞ゆるまで、内にも外にも、この言ふ事は、飽かずぞおぼゆる。 明暮のほどに帰るとて、「雪、何の山に満てり」と誦(ず)じたるは、いとをかしきものなり。 女の限りしては、さも、え居明さざらまし(あかさざらまし)を、ただなるよりは、をかしう好きたる有様など言ひあはせたり。 楽天AD [現代語訳] 176段 雪がそんなに高くはなくて、うっすらと降った様子などは、とても風情があるものだ。 また、雪がとても高く降り積もった夕暮れから、部屋の端に近いところで、気の合う人、2~3人ほどで、火桶を中において雑談などしているうちに、暗くなったけれど、こちらには火もともさないのに、おおむね雪の光でとても白く明るく見えている、火箸で灰をいたずらに掻いて、しみじみとした話や面白い話を何でも話し合っていたのが、趣深い感じだった。 宵も過ぎたかと思う頃に、靴の音が近く聞こえるので、あやしいと思って外を見ると、時々、こうした晩に連絡もなくひょっこりと姿を見せる人であった。 「今日の大雪を、どうしておられるかとご心配申し上げながら、何ということもない用事の障りがあって、どこそこで一日を過ごしていました。 」などと言う。 「今日来む」というあの歌の筋を踏まえた言葉であるらしい。 昼間にあったことなどから始めて、色々な話をする。 円座(ざぶとん)を差し出したけれど、一方の足を地面に下ろしたままで、鐘の音などが聞こえる頃まで、部屋の中でも外でも、こうして話し合っている事には、飽きるということがないように思われた。 明け方になって帰りがけに、「雪、何とかいう山に満てり」と詩を吟詠したのは、とても風流なことである。 女だけの集まりでは、そんなに、一晩中雑談で明かすことなどできないだろうが、男性が加わると、女性も風流で情趣のある様子などを語り合うようになるものだ。 スポンサーリンク [古文・原文] 177段 村上の先帝の御時に、雪のいみじう降りたりけるを、様器(ようき)に盛らせ給ひて、梅の花をさして、月いと明きに、「これに、歌詠め。 いかが言ふべき」と、兵衛の蔵人に賜はせたりければ、「雪月花(せつげつか)の時」と奏したりけるをこそ、いみじうめでさせ給ひけれ。 「歌など詠むは、世の常なり。 かく、折にあひたる事なむ、言ひ難き」とぞ、仰せられける。 同じ人を御供にて、殿上に人侍はざりけるほど、佇ませ給ひけるに、火櫃(ひびつ)に煙の立ちければ、「かれは何ぞと、見よ」と、仰せられければ、見て、帰りまゐりて、 わたつ海の沖にこがるる物見ればあまの釣してかへるなりけり と奏しけるこそ、をかしけれ。 蛙の飛び入りて焼くるなりけり。 楽天AD [現代語訳] 177段 村上の先帝の御代に、雪がとても多く降ったのを、様器(うつわ)にお盛りになられて、梅の花を挿して、月がとても明るい時だったが、「これについて歌を詠め。 どんな風に詠みますか。 」と、兵衛の蔵人にお題を下されたところ、「雪月花の時」と申し上げたのを、とてもお褒めになられた。 「(綺麗な雪景色を見て)歌などを詠むのは、世の中で当たり前のことである。 このように、その時にぴったりと合っている事は、なかなか言えないものだぞ。 」と、帝はおっしゃられた。 同じ兵衛の蔵人をお供にして、殿上の間に人が誰も参上していなかった時、ぶらぶらとされていたところ、火櫃(ひびつ)に煙が立っていたので、「あれは何なのか、見てこい。 」とおっしゃられたので、見てきて、帰ってきて、 わたつ海の沖にこがるる物見ればあまの釣してかへるなりけり と申し上げたのは、機知が効いていて面白い。 蛙が飛び込んで焼けていたのだった。

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