ラオス コロナ。 ラオス初の新型コロナウイルス感染確認 ASEANすべてで感染報告、感染源は海外か?(ニューズウィーク日本版)

ラオス 新型コロナウイルス感染国からの渡航者に14日間の自主観察を推奨

ラオス コロナ

ラオスが発表した初の感染者 事実の持つ重みを改めて痛感するばかりだ。 「新型コロナウイルス感染マップ」の確認を日課にするようになってから2カ月ほどになるが、中国と国境を接しているにもかかわらず、ラオスとミャンマーの両国ではASEAN(東南アジア諸国連合)の他の国々と違って感染者ゼロの状態が続いていた。 両国の経済事情から判断して、共に清潔で衛生的な生活環境は望むべくもなく、医療環境が整っているとも決して思えない。 ルーツを同じくする民族が、国境を挟んで複雑に入り組んで居住し、日常的に往来している状況からしても、合法・非合法にかかわらず中国からの流入者が絶えないと考えられる。 そんな両国で、なぜ感染者ゼロが続くのか。 首を傾げ続けるしかなかった。 だが3月23日、ミャンマーが2名の感染を発表し、3月24日にはラオス保健省からラオス初の新型コロナ感染者確認が発表されるに及んで、ナゾの一部が解けたようだ。 同時に新たな疑問も湧く。 なぜ長期に亘って感染例がみられなかったのか。 それとも発表を差し控えていたのか。 ラオス保健省によれば、感染者の2人はラオス国籍保持者で、1人はツアーガイドとして観光客を案内しながらラオス北部を旅行している女性だ。 残る1人は男性で、ホテル業務研修のためにタイ滞在経験を持つ。 目下のところ、2人は共にヴィエンチャンで隔離・治療されており、病状は安定している。 なお現時点(4月2日16:00)の「新型コロナウイルス感染マップ」を見ると、ラオスにおける感染者は10。 9日間で5倍以上増えたことになる。 タイ紙が報じていた感染者の噂 武漢市での感染が危機的状況を迎え、ASEAN各国政府が初期対応を執り始めた頃の1月27日、中国・昆明市政府当局は1月28日午前零時を期し、昆明とラオスの主要都市(フアイサイ、ルアンプラバン、ヴィエンチャン)を結ぶ国際公路の閉鎖を発表した。 この措置によって陸路による両国の往来が遮断されたことになる。 同じ1月27日、在ヴィエンチャン中国大使館は、ラオスのブンコーン・シアヴォン保健大臣の談話として、以下を伝えていた。 (1)ラオス国内では新型コロナ感染者は発見されていない。 (2)中国人旅行者及び中国からの帰国者に検査を実施しているが、感染の疑いはみられない。 (3)ラオスは空港、国境関門で検温などを実施している。 当時、タイの華字紙が「ヴィエンチャン第150病院(「友誼病院」)に新型コロナ感染者が入院しているとの噂が、ラオスの華人社会に広がっている」と報じたことがある。 その後に関連報道がみられなかったことから、この噂の真偽は不明だった。 昆明市当局による両国間の陸路封鎖からラオス政府が2人の感染者の存在を発表した3月24日まで、50日ほどが経過している。 新型コロナの潜伏期間は2週間程度とされているから、女性ツアーガイドが感染したのは3月10日前後と判断できそうだ。 ツアーガイドは3月9日から11日までヨーロッパの団体客を案内していたそうだ。 その後、カンボジアへ移動した団体客の中から感染者が出ているというから、彼らから感染したのはほぼ間違いないだろう。 早々に再開された大型インフラ工事 とはいえ、目下のラオスの経済開発が中国主導で動いている以上、中国の存在は無視できそうにない。 それというのも、新型コロナの感染が武漢市を中心に爆発的に拡大したことから一時中断していたラオス国内での大型インフラ工事が、2月に入った段階で早々に再開されているからである。 工事現場での感染防止態勢は整えられたと伝えられるが、背景には工事中断の長期化を回避したい、つまり完成を急ぎたいという中国側の思惑を痛感する。 たとえば「雲南省建設投資控股集団有限公司」(雲南建設集団)の動きを見ると、ヴィエンチャンから北上し、ルアンナムターを経て磨憨で中国入りし、景洪を経て昆明に至る高速鉄道の第1期工事(113キロ余)が2月10日に、次いで2月18日には同集団がヴィエンチャン市政府と共同開発中の総合経済開発区の建設が、共に再開されている。 中国の新聞社は「2月18日昆明発」として「感染防止工作を施したうえで、休暇なしの工事続行という春節以前の決定に沿って作業が進められる」と伝えているが、はたして突貫工事の現場で感染防止対策は確保されたのか。 大いに疑問だ。 また、習近平政権が掲げる「一帯一路」の東南アジア大陸部における中核プロジェクト「泛亜鉄路(中線)」のラオス国内部分(「中老昆万鉄路」)は、ルアンプラバン省で2本の鉄橋工事を含む基本土木工事が終わった。 同省とヴィエンチャン省の間に跨る山岳地帯で建設が進められていた同路線最長トンネル(9384メートル)も、予定工期を7カ月ほど早めて昨年12月27日には完成している。 流域諸国を「一帯一路」と連携させることで、流域経済を中国中西部の大市場のみならず、中央アジアからヨーロッパ市場に結び付けようというのだ。 2月28日、雲南省商務庁は昆明駐在の関係諸国領事館を含む内外関係機関と協議のうえ、雲南省とラオス、ミャンマー、ヴェトナムの間に設置された19の国境関門における通商業務を全面再開している。 3月3日、同商務庁は、2日の取扱が総量ベースで昨年1日平均の132%強、金額ベースで122%強を示したと発表した。 『新華社』は「3月15日ヴィエンチャン発」として、「同鉄道の電気系統を担当する中鉄武漢電気化局は、2021年12月の全線開通をメドに作業を進めている。 『一帯一路』とラオスが掲げる戦略(「変陸鎖国為陸聯国=内陸閉鎖国を陸路で他国と繋げる」)を一体化させることで、中国との国境からヴィエンチャンまでの全長414キロが時速160キロの高速鉄道で結ばれることになる」と伝えた。 それにしても、中鉄武漢電気化局の「武漢」の2文字が気になるところだ。 3月27日、工事を担当する中国国家鉄路集団はヴィエンチャン近郊でレール設置工事の開始を明らかにした。 次いで29日、中国政府は417万人民元相当の機材・医薬品を含む支援物資と共に12人の医療チームをヴィエンチャンに送り込んだ。 31日には中鉄武漢電気化局は、「中老昆万鉄路」の運行に関する一連の電気・指令・安全系統の工事を開始している。 外交攻勢に転じようとする狙い 髪の毛の700分の1の大きさしかないと伝えられる新型コロナの想像を絶するほどの破壊力は、ヒト・モノ・カネの国境を越えた自由な移動を前提として成り立ってきたグローバル時代が招き寄せてしまった悲劇でもあるだろう。 だが、3月27日の日本記者クラブにおける孔鉉佑駐日中国大使による、 「(習主席の訪日は)最もいいタイミングと環境の中で実現したい。 (両国間の)意思疎通を図っている」 との発言からは、新型コロナを国内的に強引に抑え込む一方で、感染の爆発的拡大に苦慮する欧米諸国の虚を衝いて外交攻勢に転じようとする習政権の狙いが、浮かび上がって来るようだ。 そのことを痛感させられるラオスにおける最近の中国の動きからも、「一帯一路」に懸ける習政権の意図を見誤るべきではないだろう。 樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。 1947年生れ。 98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。 『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。 関連記事• (2020年4月4日より転載).

次の

外務省 海外安全ホームページ|新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)

ラオス コロナ

鉄輪で行く中国・アジア 2020. 16 中国国有企業が建設する「老中(ラオス中国)鉄道」の橋。 時速160キロ仕様の中国製車両が走る予定だ=2020年1月3日、ラオス・ルアンプラバン、吉岡桂子撮影 新型コロナウイルス禍が習近平政権の巨大経済圏構想「一帯一路」を揺さぶるなか、中国とラオスを結ぶ「中老鉄路」の工事が佳境を迎えている。 「感染者19人、死者ゼロ」(5月15日時点)のラオスは、2021年開業の目標を変えていない。 ラオスにとっては初めての本格的な鉄道であり、中国にとっては「一帯一路」の橋頭堡ともされる国際鉄道の建設の行方を探った。 「新感染者1カ月余ゼロ」 まず、ラオスの新型コロナの現状を見てみよう。 ラオスで確認された感染者は15日現在、19人、死者はゼロ。 1カ月余りに渡って新たな感染者も発表されていない。 1月に中国国境付近で原因不明の死者が出たこともあり、医療体制の不備から感染者を特定できていないだけではないかとする指摘は根強い。 ただ、ラオスに住む知人たちの話を聞いてみても、数はともかく蔓延を食い止めていることは確かのようだ。 ラオスの人口は約700万人、国土の面積は24万平方キロメートル。 日本の本州とほぼ同じ広さに、東京都江戸川区と千葉県をあわせたぐらいの人々が住んでいる。 国土の約8割は森や高原で、働き手の7割が農業に携わる。 人口密度が低く、都市化が進んでいない。 ビエンチャンに駐在する国際協力機構(JICA)ラオス事務所長の米山芳春さんが解説してくれた。 「いわゆる『3密』(密閉・密集・密接)が少ない土地柄であることに加えて、(一党支配の)政治体制や国民性もあり、国民が政府の指示を守っていることも大きい。 感染者の数にとりこぼしがないとは言い切れませんが、基本的には抑制できていると思います」。 ラオスは5年に一度の党大会を来年に控えて、なんとしても感染爆発を避けたい政治的な意思も強かった。 ユネスコの世界遺産に指定されているルアンプラバンの町=2020年1月2日、ラオス・ルアンプラバン、吉岡桂子撮影 ラオス政府は、日本人職員もいる世界保健機関(WHO)ラオス事務所など国際機関と連携しながら、対策を練ってきた。 1月から国境の管理を強め、武漢へ留学していた若者たちにも帰国を許さず、政府が支援をする代わりに現地にとどまるように指示したという。 3月24日に初めての感染者が発表されてからは、トンルン首相が音頭をとるかたちで、物流を除く国境の封鎖や外出禁止を含む都市封鎖など強い規制を敷いてきた。 4月半ばから新たな感染者が確認されなくなり、5月に入って外出禁止を解除した。 条件つきで工場やショッピングモール、理髪店などの再開を認めた。 規制を緩和する方向へ踏み出している。 先進国では最大の援助国である日本も支援している。 2月には日本からの拠出金によってアジア欧州財団が備蓄してきた防護服、ゴーグル、検査手袋などを贈った。 青年海外協力隊による院内感染対策への支援を含む感染症対策や保健医療分野での人材育成など、長年の協力も生かされている。 「日本は、まずは国内での制圧が重要だが、併せてこれまでの経験を生かしてラオスの対策に貢献し、長年の信頼関係を強くしていきたい」と JICAの米山さんは話す。 8万人を超える死者を数える米国の政府もマスクなど個人用の医療器具のほか200万ドル(約2億2000万円)の支援を決めている。 フランス政府もラオス国立パスツール研究所などを対象に東南アジアの国々に200万ユーロ(約2億3000万円)を贈る。 とはいえ、日本や欧米など先進国は国内の対応に追われている。 突出しているのは、中国の援助である。 陸の国境を接したラオスでの感染拡大は自国に直結しかねないうえ、「一帯一路」の南進に不可欠な隣国でもあるからだ。 1月末の時点で首都ビエンチャンの空港でも体温のチェックが始まっていた=2020年1月30日、ビエンチャン、吉岡桂子撮影 4月24日、首都ビエンチャンのワッタイ空港。 赤いひとつ星に「八一」の文字が書かれた中国人民解放軍の航空機が着陸した。 医療専門家5人とマスクや防護服、検査キットなど医療物資を運んできたのだ。 出迎えたラオス国防部副部長のアイシャマイ少将は「ラオスの医療体制は遅れている。 今は蔓延を抑えられているが、いったん爆発したら困難に陥ってしまう。 心から感謝する」(中国国営新華社通信)と述べた。 習近平政権が掲げる世界統治の理念「人類運命共同体」を実現するパートナーとして、支援を高く評価したという。 ラオスは感染者が確認されていなかった2月、現地の友好協会が中国に対して40万ドル(4300万円)と医療物資を贈っていた。 2月下旬に中国たっての希望でビエンチャンに東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の外相が集まり、コロナ対策を話し合った。 「武漢がんばれ」とみんなで声をあげた。 その後、自国の感染がピークを越えたと判断した中国は「発生源」との批判を交わすためにも、世界中で積極的な「コロナ外交」を展開。 ラオスに対しても手厚い援助を始めた。 軍ルートに限らず、党や政府間でも協力を進める。 治療経験のある専門家によるビデオ会議など知的な支援も手厚い。 ラオス研究の専門家、アジア経済研究所研究員の山田紀彦さんは言う。 「ラオスはコロナに限らず、中国からの援助に対してさほど警戒心はありません。 他の国からの援助同様にありがたいと考えているでしょう」。 ラオス政府からみれば中国は、圧倒的な国力の差を抱えるお隣さん。 人口もGDP(国内総生産)も、国境を接する雲南省ひとつにも及ばない。 巨竜の経済力を自らの利益と安定につなげる関係作りが、外交の基本である。 コロナ禍でも変わらない。 その両国の関係を象徴するプロジェクトが、中国とラオスを結ぶ鉄道「中老鉄路」である。 雲南省からラオスを通ってタイ湾へと抜けるルートの一部だ。 国際輸送の多元化を目指す中国は、海へつながる鉄道を求めている。 ラオス内は、中国国境の北部ボーテンと首都ビエンチャンを結ぶ約410キロ。 山がちなことからトンネルや橋が全体の6割を占めるが、2006年の着工から5年で開業を目指して工事を進めてきた。 この連載でも2019年2月に。 「中老鉄路」は、コロナ禍でどうなっているのか。 中国国有企業が建設する「中老(中国・ラオス)鉄道」のトンネル。 全長410キロの半分近く、75も掘られている。 単線だ=2020年1月3日、ラオス・ルアンプラバン、吉岡桂子撮影 2021年開業目標変えず 中国の旧正月をはさんで帰国していた中国人労働者が、コロナの感染が拡大するなかで予定通りに戻れなかったり、地元の人々もコロナ対策で現場に入れなかったりして、一部の工区では遅れも出ている。 米政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、北部のある工区では、中国の雇用主が突然に姿を消して、ラオス人労働者ら約30人に対して賃金の未払いが発生しているという。 だが、両国とも全線開業の目標日は変えていない。 2021年12月2日。 ラオスの建国記念日である。 「都市封鎖」で外出が禁止されたり工場が休業したりするなかでも、工事は続けられてきた。 中国人労働者の住まいは現場の近くにある。 私が「コロナ」前に取材した場所ではトンネルに隣接する灰色のプレハブ住宅に住んでいた。 旧正月でも帰省しなかった中国人もいたそうだ。 3月に入って電化工事に正式に着手し、軌道の敷設も始まった。 橋やトンネルの完成が次々に伝えられている。 すでに数百人規模で鉄道専門人材の採用も始めた。 中国側は遅れを取り戻そうと力む。 国営新華社通信は「企業の信用と国家の名誉のため」、幹部技術者や事務員、運転手も現場に出ている、と報じている。 「中老鉄路」を構想時から追うラオス専門家の山田紀彦さんは言う。 「高速鉄道はラオス政府にとっても優先順位の高い事業です。 開業日は建国記念日の重要なイベントとして、ラオス側から強く希望して設定されました。 工事を円滑に進めるために労働者の移動などにあたって、ラオス側が便宜を図った可能性もあります」 ただ、コロナ禍で世界全体がマイナス成長に転じる見通しとなるなか、ラオス経済への影響は必至だ。 「成長は減速し、税収が減るいっぽうで、対策による支出は増える。 財政が悪化するなかで、鉄道建設費用に限らず、政府が抱える債務はより大きな問題になるでしょう」と山田さんは危ぶむ。 ラオス政府はすでに、中国に限らずお金を借りている相手に対して、今年の返済分について期限の繰り延べを打診している模様だ。 そんな懸念をよそに、投入される車両の入札が始まっている。 中国国有企業中国中車製の「CR200J」が採用される見通しだ。 中国では旅客と貨物が併走する在来線を走る緑色の「復興号」である。 両端に機関車を配した「プッシュプル方式」と呼ばれる列車だ。 なぜ、これが投入されるのか。 中国の鉄道事情に詳しい「中国鉄道時刻研究会」の twinrail/何ろくさんにきいてみた。 「日本ではほぼ見ない形式ですが、先頭と最後尾に機関車を配しているので終点でのつけかえが不要で便利です。 また CR200 Jは新しく開発された車両ですので、車内の居住性は高速列車なみですし、扉の開閉などの自動化も進み、乗務員が少なくてすむなどのメリットもあります」。 なるほど。 高速鉄道の鳴り物入りで着工したのに、「単線の160キロ?」と思っていたが、車両は走り始めて3年ほどの「新鋭」が投入されるようだ。 明るい緑に黄色いラインの車両で、中国の鉄道愛好家の間では「緑の巨人」とも呼ばれる。 コロナの問題からは少し脱線してしまうが、この車両、山深いラオスの景色には。 ユネスコの世界遺産に登録された仏都ルアンプラバンも走る。 開業日はともかく、「復興号」という名前と色はラオスに似合う仕様にぜひとも変えてほしいと思う。 ラオスに残るタイ幅の鉄路 コロナ禍のなか、タイとの国境も物流など一部を除いて封鎖されている。 ラオスにとって、現存する唯一の鉄道であるタイとつなぐ国際列車は運行を停止したままだ。 メコン川に架かる道路と併用の「第一友好橋」をはさんで、ビエンチャン郊外のタナレーン駅とタイ北部のノンカイ駅を結ぶ路線だ。 その距離、わずか5.2キロ。 コロナ対策による規制が始まるまでは、毎日2往復していた。 運行は全線を通じてタイ国鉄が担っている。 ラオス唯一の鉄道駅タナレーン駅と隣国タイ・ノンカイ駅までの5.2キロを毎日2往復する列車=2020年1月30日、ビエンチャン郊外タナレーン、吉岡桂子撮影 15分の距離ながら、ラオスとタイ政府が1994年に合意してから2009年の旅客輸送の開業まで15年もかかった。 タイバーツの暴落が引き金になったことから「トムヤムクン危機」とも呼ばれるアジア通貨危機の影響で計画は一時凍結され、最終的にはタイ政府の援助で建設した。 19年には荷物がある時は貨車を客車につなぐかたちで、貨物の輸送も始まった。 最初にタイから運んだのは、ラオス国内でビール醸造に使われるモルト(麦芽)、タイへ運んだのは「ビアラオ」。 東南アジアの地ビールのなかで人気が高く、ラオスにとっては代表的な輸出品でもある名物ビールである。 ラオスで人気のビール「ビアラオ」。 黒や白もある=2020年1月2日、ラオス・ルアンプラバン、吉岡桂子撮影 鉄道敷設の意義について、井上毅・バンコク日本人商工会議所専務理事はこう、述べる。 「短いとはいえ、内陸国ラオスが鉄道を通じて海につながった。 保税制度が整えば、ラオスに港ができるも同然です」。 だが、残念ながら目下のところ、保税制度が未整備なうえ、バンコクやタイ沿岸部までの直通列車はない。 トラックやバスの便利さには及ばず、苦戦している。 車で30分近くかかるビエンチャン市街地までの延伸計画も進んでいない。 私が訪ねた時も、ホームにいたのはタイ側へ買い出しに行ったラオスの商人と外国人バックパッカー数人。 にぎわいには遠かった。 ラオス唯一の鉄道駅タナレーン駅。 メコン川を渡り、隣国タイ・ノンカイ駅までの5.2キロを列車が往来している=2020年1月30日、ビエンチャン郊外タナレーン、吉岡桂子撮影 さて、ひとつ気になることがある。 線路の幅の行方である。 ラオスとタイを結ぶ短い鉄道の線路の幅は、タイと同じ1000ミリ。 これに対して、「中老鉄道」の線路の幅は、中国と同じ1435ミリ。 2019年5月、ラオス、タイ、中国の間で興味深い協定が締結されている。 「中老鉄路」のタイへの延伸にあたってメコン川に新しい鉄道橋を架けるのだが、線路の幅は統一しない。 1435ミリと1000ミリの両方を敷設するのだ。 中国からの列車はタイ側へ乗り入れる。 いっぽう、タイからの列車も引き続き、ラオスまで乗り入れを続ける。 ラオス内から1000ミリは消えない。 ラオスでは「中老鉄路」が走るなら「タイとの短い鉄道は不要」との意見も出ていた。 しかし、タイ国鉄からみれば、後から割り込んできたのは中国である。 日本貿易振興機構(JETRO)ビエンチャン事務所の山田健一郎さんは指摘する。 「鉄道の地位向上を目指すタイ国鉄にとって、ラオス・ビエンチャンまでの路線の延伸は、積年の願いでした。 計画よりも時間を要したのはタイ国内の政治や運輸業界内の利害調整に時間が掛かったことが要因の一つと言われています。 それを超えてようやく延伸した鉄道です」。 たかが5キロ、されど5キロ。 しかも、タイの援助で造った。 タイとしては、そう簡単に手放すわけにはいかない鉄道なのだ。 さらに、線路の幅は、政治的に微妙だ。 軍事的にも経済的にも勢力圏のシンボルのように扱われる。 で触れたように、中央アジアではロシア幅か中国幅かで結論を出せず、中国が希望する新しい国際鉄道の構想は進んでいない。 1000ミリが基本のベトナムが、のらりくらりと中国幅の国際新線の敷設を交わしている。 ラオスからタイ湾を目指してタイ国内を走る高速鉄道の建設にかかわる中国とタイの交渉は、コロナ禍の影響で遅れている。 5.2キロの貨客の鉄路に四半世紀の時間を費やしたタイである。 ラオスまで猛烈にアクセルを踏みこんだ「中国速度」の行方を、気長に注目していたい。

次の

ついに新型コロナ感染者が出たラオスとミャンマー。習近平「一帯一路」ラオスへの「進軍」

ラオス コロナ

昨日のブログ記事での交通事故について書きましたので、 その関連で、の「どうしてこうなった!?」というの事故の画像を紹介します。 では交通事故のニュースの時によく「車が制御できなくなり、、、事故が発生した」みたいな書き方をされていますが、問題は車ではなくドライバーの方でしょう。 まずは前方がクシャってしまった車。。 日本の方からすると「ひどい事故だなー」くらいでまだそんなに違和感はないかもしれませんが、は右側通行なので、なぜこの車はこちらの車線にいるのでしょう。。 側面からものすごい勢いで追突された模様。 この位置に当たるのは、狙ってやられたのでは?と疑いたくなります。 車に突っ込まれてしまった家。 なんでもこの家は2カ月連続で、このような事故に遭ったのだとか。 の車は家に突っ込むのが好きなのでしょうか。。 走行道路に対して直角に突っ込んでいるのはどういう状況でしょうか。。 こちらも家に突っ込んでしまったようですね。。 なんとなくはゾロ目ナンバーが事故が多かったり、運転が荒かったりする印象です。 こちらも随分と距離を走って壁に激突しています。。 こちらに至っては、勢い余って家を突き抜けているのですが、、。 ここまで止まらないものなのでしょうか。。 家だけではなく、お店にも突っ込みます。 階段を上っても止まらぬ勢い。。 そんな家にも突っ込んでしまうの車は、ひっくり返ることもしばしば。。 見た感じ、かなり見晴らしのよさそうな場所のようですが、やはりスピードの出し過ぎでしょうか。 この車はどこからやって来たのでしょうか。。 農場から?? 自然豊かな田園風景のオブジェかと思うほど、非現実的な光景。。 直線道路ですよね。。 車がひっくり返っているのもだんだん見慣れてきてしまいます。。 撮影者の指が映りこむのはなんともらしい。 最後に紹介する1枚。 こえこそ本当にどんな状況なのでしょうか。。 車が吹っ飛んできた!?? こんな状況なので、もらい事故をしないようにも気をつけないといけない生活です。 Nomadlao 現在のところ、 の による死亡者数は0、今年に入ってからの による死亡者数は5人。 これを大きく上回っているの死亡事由が、 「交通事故」です。 2020年全体の数字は終えていませんが、 4月は71人、5月は46人が交通事故によって命を落としたらしいです。 たしかにはよく事故を見かけますし、ひどい交通マナーをよく見かけます。 4月はロックダウン中にもかかわらず、でもよく事故のニュースが流れていました。 この事故数は例年と比較しないとあまり意味はないかもしれませんが、 小国のでこの死亡者数はかなり多いと思います。 ニュースの画像などを見ても「なぜこんな事故が起きたのか?」と日本人たら信じがたい状況のものも数多くあります。 たぶん スピード超過、飲酒運転(泥酔運転)、無灯火運転、信号無視、逆走、、、など、またそれらの合わせ技が大きな理由だとは思います。 運転者が気を付ければ防げるものも多いのが残念です。 また、こちらが気を付けてももらい事故を受けてしまう危険もあるので、途上国での生活は本当に気を付けなければなりませんね。 Nomadlao 昨日今日と雨がしとしと、時折ものすごい勢いで降っています。 そのせいで首都の中でも街中から離れた村では道路は大変なことになっているようです。 写真は、ナーサイトン郡とハッサイフォン郡というところ。 街中ではないですが、首都の中に含まれる郡。 道路はでもコンでも舗装されていない赤土の道路がまだ多く残っています。 むしろ、メインの道路以外はそんな感じなのではないでしょうか。 そこで雨が降ると、道路(地面?)がぬかるみ、大変なことに。 バイクも車でさえも大変です。 たぶん学校に歩いていくには遠い人もいるのでバイクを使うのでしょうが、この道はしんどいですね。 (そもそもバイクを運転して通学するのに、免許をとれる前の年齢っぽい学生もいますが。。 ) みなさんの道中の安全を祈ります。 Nomadlao ロックダウン中にについての記事を書きましたが、 その時以前からジム防衛をしていたがようやく帰ってきました! ロックダウンが解除されたらさすがに帰ってくるんじゃないかと予想していましたが、解除されて1カ月以上経っても帰って来ず。。 帰ってくる直前の防衛時間がこちら。 クラブがちょうど 100日、は なんと121日間もジムにいたようです! 121日間って、約4カ月ですね 笑 たぶんドンドーク大学の近くだったと思うのですが、さすがにここまで長期間だと具体的な場所は覚えていない。。 見たところお寺のようです。 そろそろ大学も開講するので学生が大学の寮にでも帰ってきて、ジムを落としてくれたのかな。 それでも、そこまでど田舎という地域でもないと思うのですが、ドンドーク周辺にはのプレイヤーはいないのでしょうか。 (決して秘境とかではないですよ。 自体が秘境かもしれませんが、) これでようやくポケコインが手に入りました。 しかし、こんだけジム防衛しても50コインしかもらえないのはなんか残念ですね 笑 Nomadlao 私もまだ行ったことがないのですが、北東部にありタイとと国境を接するのがボーケオ県。 ここボーケオ県にはカジノがあり(今もあるのかな?)、2011年からがを建設中です。 そんな中国色の濃いボーケオ県の街ですが、この度当局によって中国語の看板が撤去されたとのことです。 では、街に設置する看板に関する法律として、 ・語が他言語の上に書かれていないとならない ・他言語が語より大きく書かれてはならない というルールがあると、聞いたことがあります。 今回はそのルールに基づいて撤去されたのでしょう。 今回のことに関し個人的には、中国の力を考え気を遣ってしまいがちですが、当局はよくやったなー、と思います。。 首都にも中国語だけの看板などはよく見かけますが、同じように実施されるかなー? たぶん難しい気がします。 Nomadlao.

次の